2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

冨永昌敬監督,2006,『パビリオン山椒魚』(出演:オダギリジョー/香椎由宇ほか、音楽:菊地成孔、日本、カラー)

を観に行った。シネセゾン渋谷。なんだ、面白いじゃないか!というわけで、大変に面白かった。音の編集が特徴的である。と思って、微妙なアフレコのところとかがあったような気がしたのだが途中からそんなことは忘れていた。でたらめな、「花やしき仕様の」…

Quizas, Quizas, Quizas

町村敬志・西澤晃彦,2000,『都市の社会学』有斐閣

読了。有斐閣アルマなので、教科書である。都市社会学ではなくて都市の社会学である。ともすれば硬直しがちな都市社会学という連字符社会学としてではなく、より柔軟に総合的に都市を捉える社会学、ということらしい。その意気やよし。かなりよく出来た教科…

寺院と天国の構造

五反田団『さようなら僕の小さな名声』(作・演出:前田司郎、こまばアゴラ劇場)

を観に行った。大好きな五反田団は相変わらず夢のような感じが素晴らしい。よくよく考えてみると、夢をあそこまで夢らしく描けるというのは本当に才能だ。夢ということとリアリティということについて同時に考えさせられるが、まずはあの夢のような感じに浸…

River People

『伊東豊雄 建築|新しいリアル』展(東京オペラシティアートギャラリー)

に行った。父とふたり、自転車で。何やってるんだろう自分はと思わないでもなかったが、結果的に「楽しい!楽しいね!」とはしゃぐ相手がいてよかった。凄く楽しかったのだった!何が楽しかったって、伊東豊雄建築の一類型である例の曲面が、実寸大で会場に…

若林幹夫,2003,『都市への/からの視線』青弓社

読了。もうタイトルからしてあからさまにポストモダンだ。ちなみに『動物化するポストモダン』を「動ポモ」と略す文化があるらしいことを今知った。プロ倫みたいなものか。嗤ナショ。ばーか。この本も「視線」じゃなくて「まなざし」とかだったら完璧パーぺ…

Legong Lasem

『ベルギー王立美術館展』(国立西洋美術館)

に行った。入り口で美術史専攻の学生の方々がいらっしゃるところにでっくわして、へぇすいません門外漢ですへぇすいませんと内心思いながらも、大変よい展覧会であった。特に序盤のルーベンスとヴァン・ダイクが素晴らしく、いやー。眼福を頂きました。途中…

なんてったの

TAC公務員講座,2005,『公務員Vテキストシリーズ14〜社会学』TAC

読了。まぁあからさまに公務員試験用のテキストなので、読了ということもないかもしれないがしかしまぁいわゆるテキストというのは「やる」ものであって「読む」ものではない気がして、自分としては「やった」ではなく「読んだ」という感じなので、まぁ読了…

I Got Ants In My Pants

Whyte, W.F., 1993, Street Corner Society: The Social Structure of An Italian Slum, 4th ed., Chicago: The University of Chicago Press.(=2000,奥田道大・有里典三訳『ストリート・コーナー・ソサエティ』有斐閣.)

読了。何度も改版されていて、そのたびに何かしら付け加わっている、古典。初版からあった部分よりもその付け加わった部分の方が大事とか言われていたりもする。とにかく読んで面白いのがいい。ただ、それでいいのか。と、ちょっと考えてみたりもする。ちな…

5716

劇団地上3mm『グロツキー!』(作・演出:川口典成、theatre iwato)

を観に行った。実はこの日、夜の薪能が雨天中止になったせいで、マチネとソワレを連続して観るという荒業をやらかしてしまったのだが、まぁそれはいい。問題なのは、前にもどこかに書いたが、感想やらなんやらを人と話してしまうと、話したそばから忘れてい…

Nth Degree

『KIKIBAND DOWSING TOUR SECOND ACT.』(青山月見ル君想フ)

に行った。サイコー!一応書いておくと、KIKIBANDは梅津和時(sax)鬼怒無月(g)早川岳春(b)ジョー・トランプ(dr)。非の打ち所なし、一点の曇りもなくグルーヴィー。リフレインの爆発的カタルシスと、ハードバップ的十六分ユニゾン、魅力的なビート。思っていた…

太陽と雨のメロディ

『舞踏家大野一雄写真展 秘する肉体』(コニカミノルタプラザギャラリーB&C)

に行った。この日は大野慶人によるトーク&舞踏があるというので。しかし、無料の威力は凄まじいな!めちゃくちゃ混んでいて、踊りはあまりよく見えなかった。大野慶人以外にカナダから来た人とイタリアから来た人が踊ったのだが、カナダの人は終始低い姿勢…

Auguise l’Aire De Cette Ile

桐野夏生,2004,『柔らかな頬 下』文藝春秋.

読了。ふーむ。色々な小説がありますなぁ。しかしゆるゆるするする読めるのはありがたい。研究書の愚にもつかない記述とか読んでると1ページを5秒くらいで読み飛ばすようになっていくし、研究論文独特のえげつない空気とかにあてられるるとだんだん気持が…

SPADE

ひょっとこ乱舞『でも時々動いてるわ』(作・演出:広田淳一、出演:伊藤沙保ほか、こまばアゴラ劇場)

を観に行った。踊りは良かった。良かった、と言っても、踊りとして評価すべきというよりは、「みんなもっと踊ったらいいのに」と常日頃から思っている身としてはなかなか理想的なダンスであった。あんな感じでみんなどんどん踊ったらいい。最後の曲は小島麻…

Can’t Find My Way Home

松本康編,1995,『増殖するネットワーク 21世紀の都市社会学1』勁草書房

読了。都市社会学の概説とネットワーク研究の紹介をしている第1章以外は斜め読み。都市社会学の分野としての重要な構造と思われるものはいくつかあって、ひとつはそれが近代化論だということである。近代化としての都市化を扱う。よってコミュニティ、あるい…

Mambo No.8

ツァイ・ミンリャン監督 2005『西瓜』(出演:チェン・シャンチー/リー・カンション/夜桜すももほか、台湾、カラー)

を観た。渋谷イメージフォーラム。めちゃくちゃよかったとか大好きってわけでもなかったがまぁ良い映画だった。それにしてもカメラが動かない。ので写真的な印象を受ける。構図なのだ。人物をパンで追うことすらしないので、視線がつんのめる。しかしそのよ…

Playmate At Hanoi