2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧
読了.「江戸東京学」みたいなものが大流行した時期というのがあって,この本はややその時期からはずれて出版されているが,しかし,なんなんだろうなそれは.歴史は単純に凄く面白いのはよく分かるので,逆に単純な面白さに絡め取られないよう注意が必要だ…
読了.最近は本を一冊通読するということが少なくなっている.「担当箇所」を読んだり「指定箇所」を読んだりするばかりだからである.それは本当にお勉強であるなぁという気がして,逆にたとえば一冊通読しても特に勉強にならないことなどはままある.そし…
読了.たいへんなことであるなぁ.電車のなかで読み終わったのだが,電車で読むようなものではなかったかも知れない.読み終わってみて,二匹の飼い猫にリアとコーディリアという名前をつけていた家のことを思い出した.そして,読みながら考えていたのは,…
に行った.演目は「文蔵」(野村万蔵)と,「邯鄲」(友枝昭世).まぁ色々あるのだけれど,とにかく囃子方が好きすぎて困った.笛の一噌仙幸なんて本当に音の寂れ方など素晴らしいし,後は大鼓の亀井忠雄と小鼓の成田達志の相性が素晴らしく,陰と陽という…
に行った.この企画はオペラシティのホール(素晴らしいコンサートホール)でN響が千円で聴けてしまう(学生料金;一般は三千円),一年に一度の機会なので,みんな行くべきだと思う来年から.N響はNHKホールとかばかでかい音響の悪いところでやったりとかし…
を観に行った.第一部.大変素晴らしい.しのぶと蘭丸のくだりなどは特に泣ける.そして,光秀にも,母がいるのである.そういえば,あのひとにもこのひとにも母がいるのであり,挙げ句の果てには母は子のことを思っていたりいなかったりするわけで,これは…
を観た.面白かった!単純に面白かった!という風になるダンスを観たのは久しぶりである気がして,この単純さの恩寵たるやなかなかどうして得難いものである.まぁまず何よりも生演奏がかっこよかったのだった.シンコペーションの威力は凄い.そうしてその…
を観た.プログラムは,舞囃子『猩々乱』(シテ:友枝雄人)と能『鐵輪』(シテ:狩野了一).やや安直な話になるが,やはり生演奏があってコロスがいて,そして踊りがあってストーリーがあると,これは鉄壁であるなあ.ただそれがザッツエンターテイメント…
に行った.ライブ.戸川昌子も三曲歌って凄くラッキーな感じだ.渚ようこの『あなたにあげる歌謡曲』というアルバムがあって,そのアルバムは渚ようこの歌と高橋ピエールのギターだけなので,このライブはそのアルバムが好きな人にとってはたまらない企画で…
を観に行った.これは,程度の低い観客に対する程度の低いパフォーマンスである.箸が転んでもおかしいというような,笑いの閾値の低い,逆に言えば「笑い」の幅の広さや奥の深さを知らない人々に対するヘタウマのパフォーマンスである.ん,ヘタウマだと結…
読了.主として所収のエルネスト・ルナン「国民とは何か」(1882),ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ「ドイツ国民に告ぐ」(1807-08)のため.ルナンと言えばサイードの『オリエンタリズム』で「サシとルナン」というような節があって,その中でオリエンタリスト…