『ベルギー王立美術館展』(国立西洋美術館)

に行った。入り口で美術史専攻の学生の方々がいらっしゃるところにでっくわして、へぇすいません門外漢ですへぇすいませんと内心思いながらも、大変よい展覧会であった。特に序盤のルーベンスとヴァン・ダイクが素晴らしく、いやー。眼福を頂きました。途中が自分にはぴんと来なかったのだが最後はデルヴォーマグリットで盛り上がって終わった。それにしても絵をみるというのはいいものだ、と、ヴァン・ダイクの「酔ったシレノス」を前にして、思った。どうにもこうにも、わりと淫蕩という言葉が似合うのではないか、絵画鑑賞というのは。舐めまわし味わうという行為に耽るひとときというのはそうそうあるものではない。