2008-01-01から1年間の記事一覧
読了.途中で人生の達人みたいな老人が男女一名ずつ登場して,にわかにまるでおとぎ話のようになってしまい,びっくりさせられてしまう.とはいえ最後には主人公が自ら書いたおとぎ話のような手紙を破り捨てることで,おとぎ話のように人生を生きることが相…
に行った.演目は,能「松風」(観世清和),狂言「萩大名」(野村萬),能「国栖」(近藤乾之助).もっと色々能を観てみたいと思ったのだった.思えば今まで喜多の能ばかり観てきたのであって,しかし,何にしろ比較することの認識利得はある.だいいち比…
を観に行った.面白さがよく分からなかった.「ただからだがそこにある」ことの難しさ.「ただ」あることは難しいので,色々な文脈を考慮したりもするのであろうが,いや,そもそも,「ただからだがそこにある」状態が達成されれば,それはいいのか?「いい…
に行った.素晴らしかった!子どもを表象することというのはすべからく難しいことだろうと思うのだけれど,並外れたバランス感覚で何とかなっている.たぶん何とかなっているはずだ.しかし親子の話というのは本当に暴力的な効果を持っていて,ひどいもので…
に行った.やっぱりよかったー.どういう空気感の違いなのか,先日の写美の「ハワイ」に比べて,落ち着いて,沈鬱でさえあるような気もした.メインの展覧会は「ネオ・トロピカリア――ブラジルの創造力」というものだったのだけど,これもなかなか面白かった…
を観に行った.とにかく,戯曲の力と,あとは麿赤兒と若松武史が同じ舞台に乗ってることの凄さ,に圧倒された.演出も,戯曲の持つ恐ろしさがストレートに伝わるもので,よかったのだろうと思う.そうか,こういうことも出来るのか,と思った.しかしこの戯…
を観た.DVDで.素晴らしかった!素晴らしいポイントが多すぎて,何を書いたらいいのか分からない.自分の愛する映画というのは,別にこういうことではないはずなんだけれども,でも,こういう映画もどんどん作られたらいいと思う.何というか,うまく言い表…
を観た.DVDで.演技にも脚本にも難があり,感情移入などは到底出来ないのだが,妙に力のぬけた作りになっていて,よいな,と思う部分が随所にある.映画としては凡百,というか,歴史に埋もれていく作品のひとつであろうかとも思うが,個人的な事情により思…
を見た.NHK教育「芸術劇場」の録画.よかった!大好きな花柳基先生のスタンレーというのが,全く想像がつかなかったのだが,凄くしっかりマッチョで,驚いた.でも,そりゃそうか,何でも出来るよな,と思った.それにしても,各スタッフ細部の結構と,それ…
に駆けつけた.能を観た後には特に明らかなことだけれども,情熱や衝動というのは,やはりそれ単体では何ともしようがない.何か功利主義的でいやな言葉ではあるが,やはり,昇華は必要だ.情熱や衝動に寄りかかってはいけない.それで,前半の爆音バンドは…
に行った.能「橋弁慶」(友枝雄人),狂言「清水」(野村萬),能「半蔀」(友枝昭世),能「道成寺」(井上真也)という,フルボリュームのラインナップであった.特筆すべきは,道成寺の乱拍子は,15秒に一度だけ小鼓が打たれてシテがほんの少しだけ動く…
読了.面白かった.全然いらいらしたりしなかった.むしろ面白かった.自分よりダメなやつがいるぞ!(そしてそのダメさはよく分かるぞ!)という面白さは,文学の面白さのかなり主要な部分だろうと思うが,自分よりダメというのは,自分と同じ種類のダメさ…
に行った.途中からはもうにやにやしてしまって仕方がない.どうしてこうも軽やかにこんなことが出来てしまうのか.ひたすら楽しかった.こんなに苦しくないことがあっていいのだろうか.という意味では,絵画は音楽よりもさらに純粋な部分を持っているのか…
を観た.新宿ピカデリー.大いに慰撫された.CMで既に何度も見ていて,お,これは,と思わざるを得ず,また全編通して見終わってもやはり心に残るのは,「ポニョ,そうすけ好き」というセリフであって,あなたがもし名前と共に好きとか大好きとかいうことを…
に行った.能「絵馬」(粟谷明生),狂言「無布施経」(野村萬),能「木賊」(粟谷能夫)という,重いラインナップ.たいへんくたびれた.重い曲など,見慣れていないので,つい前後を忘れて没入してしまった.それにしても,脇能のめでたさと言ったらない…
を見た.NHKの芸術劇場で.イデビアン・クルーはまぁやっぱりあまり面白くなかったが,BATIKはすごかった!素晴らしかった.頭をかきむしりたくなるような感じ,というか,自分の場合だと,前後の脈絡なく「あー」とか言いたくなる感じ,が,あたかも草間彌…