『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2006』(演奏:シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロス、ピアノ:小山実稚恵、クラリネット:ポール・メイエ、曲目:モーツァルト;歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」K.621 序曲/ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595/クラリネット協奏曲 イ長調 K.622、東京国際フォーラム ホールC)

に行った。初めての会場だったが、見た目からしてライヴのためにあるようなハコで、クラシック向けには作られていなさそうだなと思っていたらやはり音響はよくなかった。加えて一曲目の序曲はオケがまだ本調子になっていなくて、しかもつい先日観た二期会の公演が思い出されたりして、なかなかよろしくなかった。それにしてもオケが変な編成だと思ったのだがああいうパターンがあるのだろうか(1st5プル2nd4プルヴィオラ3プルチェロ2.5プルベース三本、しかもところどころで横並びになったりしている)?二曲目は小山実稚恵によるピアノコンチェルト。ミストーンが一楽章につき一箇所ずつくらいあったのはどうかとおもったが、それでもなかなかよいピアニストだと思った。最後はメインディッシュのポール・メイエ。いきなりノイズが入ったりして(その前にオケのクラの譜面を吹いていた気もした)ありゃ、と思ったりもしたが、しかしその後はさすが。低音域から高音域まで、オクターブキーをまたぐようなフレーズもよどみなく一定の音色で吹ききってしまうので、いやはや。ただ、メイエがドライヴ感のあるフレージングだったのにそれにオケがついていっていないような印象を受けたのは多少残念。なかなか悪くないオケだと思ったので、そこまでやってくれたらかなりの高得点だっただろう。まぁ全体的には上々のクオリティを保った演奏会であった。