に行った．全体的に，「桜井圭介とその周辺による学芸会」という感じ．完成度の低さは覆いがたい．最初はドラびでお．見聞を広めた．しかし，もっとずっと政治的に過激な感じかと思っていたら，意外と穏当だった．そして，意外と普通だった．次にcontact Gonzo．また見聞を広めた．これはなかなか面白い．コンタクトインプロヴィゼーションとストリートっぽさが良い感じにくっついて，あとは，舞台から排除されているところの暴力というものを，絶妙のバランス感覚で盛り込んでいて，面白い．もしかしたら暴力は盛り込まれているのではなくて，主題なのかも知れないが，むしろコンタクトインプロヴィゼーションとしての側面が面白く，即興性と振付性の塩梅も良い具合だった．次はOff Nibroll．矢内原美邦本人のからだがやはり凄くよくて，しかし作品としてはあと一歩である気もした．気がついたのは，ニブロールは，顔で踊るところがあって，それでなんだか感動したりすることがある．次にストロングマシン２号．楽しみにしていた．そしたら，いきなり件のPOLYSICSで始まって，わー，と思ったら，しかし生で見ると，なんだか，映像で見るより面白くないところもあって，あとあれは，ふぉう！とか，そういう歓声を上げながら観るべきパフォーマンスだったと思ったが，実際にはそうはならなかったのは，半分は客のせいであり半分は桜井さんのせいだと思うが，なんだか申し訳ない．次は五月女ケイ子×ボクデス．いまいち．五月女さんがやったライヴペインティングは面白かったので，あれを中心に完成度を高めるといいのではないか．で，ここまでが前半で，後半は，泉太郎×山賀ざくろから．山賀ざくろが良かった！泉太郎の映像パフォーマンスも面白かったし，山賀ざくろの情けなさも素晴らしく，ヘタウマ系コンテンポラリーダンスの果実という感じ．次は康本雅子．わりと踊っていたので，よかったのだが，圧倒的，とまでは行かなかった．まぁでも，よかった．次に再びボクデス．面白くなかった．「親指商事」は結構面白かったのに，何だろうか．次は男子はだまってなさいよ！また見聞を広めた．つまらなかった．残念．最後にKELKINOKO（KEL×珍しいキノコ舞踊団）．つまらなかった．ひどい！珍しいキノコは大好きなのだが，擁護しきれない感じであった．全体的に，絶対に滑りようのないラインナップだと思って出かけたら，見事に軒並み作品のクオリティが低く，まぁ，そういうこともあるわな，という気持ちになった．
