『赤犬レコード発売記念ワールドツアー』(ゲスト:□□□,渋谷CLUB QUATRO)

に行った.スーツと重い手提げカバンで.このカバンでずいぶん人様に迷惑をかけてしまったのではないかと思う.ロッカーがあいていなかったので,仕方がなかったということで,勘弁して欲しい.□□□は,CDの方がいいかな.ヴォーカルの人は小沢健二小澤征悦を足して二で割った感じだった.そういえば□□□はなんだかシブヤ系の匂いがするのであった.□□□が引っ込むときに「みんな赤犬出てくるの待ってるんでしょ?」みたいなことを言っていて,「いや,それはないだろ」と思っていたのだが,いざ赤犬が始まってみるとなんだかものすごい人気で,いつの間にあんなに人気のあるバンドになったのか.しかも観客にかわいい女の子がやけに多い.OLに大人気の立ち飲み屋のような違和感.と思っていたら,普通に良いバンドになっていたのだった.特にホーンが変わったと思うが,馬鹿さが半減して,音楽が良くなっていた.それですさまじいモッシュである.と思っていたら,プログラム構成が,後半に行くほど馬鹿な曲になるようになっていて,大変うまい.観客の心を鷲掴みである.カタルシス祭りだ.大友良英がエモ音響だ(った?)とすれば,赤犬は「お馬鹿エモ」である.エモの度合いとしてはやや低いのだが,つまりは,クレヨンしんちゃんの映画の実写版大人バージョンということだ.大人なので馬鹿さもひとしおだ.しかしこの調子だと赤犬はもっと売れていく可能性があるし,そうするとチケットの値段も上がる可能性があるので,今のうちにライブに行っておくべきだろう.それにしてもめちゃくちゃ素晴らしいアクトだった!感激した.で,終了後客ハケのときの音楽がPerfumeの「ポリリズム」で,もう本当にありがとうって感じだ.素晴らしすぎる.
このライヴの映像が既にYouTubeにあった.恐ろしい時代だ.恐ろしさに敬意を表して初めて引用などする.「イッキにいてまえ!」と言っている.