Francis, David and Stephen Hester, 2004, An Invitation to Ethnomethodology, London: Sage

読了。初めて英語で一冊通して読んだ。というような感慨は全然なかった。むしろ読むのに時間がかかりすぎてうんざりした。エスノメソドロジー社会学というディシプリンのなかでどのような状況、立場に置かれているのかということに非常に自覚的であった点は評価できるものの、やはり方法論上の議論という点においては詰めが甘いような気もする。ちゃんと読んでないだけかもしれないが。エスノメソドロジー的研究のさまざまな類型とともに研究例が提示され、またそれらが実際に学生の手引きとなるように書かれているので、まさに"Invitation"としてはよく出来た本であった。しかし『実践エスノメソドロジー入門』といいこの本といい、表紙に矢印とか書くのはちょっと恥ずかしくないか。ほら、interactionとかなんとかさ。と言いたくならないでもない。