2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『迷宮物語』(監督:りんたろう / 川尻善昭 / 大友克洋、音楽:ミッキー吉野、日本、カラー)

をDVDで観た。三話オムニバス。三つの中ではりんたろうの「ラビリンス・ラビリントス」がもっとも面白く観られたが、ほか二つはなんとも面白くなかった。川尻善昭の「走る男」は高速化の果て、というアイディア以外に評価すべき点が見つからないし、大友克洋…

ボルゲーゼ荘の松

今敏監督 2003『東京ゴッドファーザーズ』(出演:江守徹 / 梅垣義明 / 岡本綾ほか、音楽:鈴木慶一、日本、カラー)

をDVDで観た。素晴らしかった!オープニングからオフビートな笑いを誘う脚本、東京ラヴァーにはたまらない背景の書き込み、表情から歩き方に至るまでクオリティの高いアニメーションに、何と言っても素晴らしすぎたのは声優であった!アニメーションとアフレ…

ATLANTIS

新国立劇場『こうもり』(作曲:ヨハン・シュトラウスII世、演出:ハインツ・ツェドニク、新国立劇場オペラ劇場)

の総舞台稽古、ゲネプロに行った。道具がアール・ヌーヴォーと言えば聞こえがいいかもしれない割りと薄い感じで、新国はやはり財政難なのかと思ったりした(ただし再演なのかも知れないのでまったく定かでない)。歌手はなかなかよい人たちが揃っていたが、…

destroy&constraciton

Vian, Boris, 1953, L'Arrache-cœur. 滝田文彦訳『心臓抜き』,1979,早川書房

読了。ボリス・ヴィアンの遺作であるが、没年は1959年(享年39歳、自作小説『墓に唾をかけろ』の映画化である同名映画試写中に心臓発作で死亡)である。晩年の六年間は小説を書いていなかった計算になるが、トランペットでも吹いていたのだろうか。しかしこ…

GAKI

三好達治選,1952,『萩原朔太郎詩集』,岩波文庫

読了。孤独という状態や孤独感という感覚について、少し慎重にならないといけないのかと思った。白秋は朔太郎が『憂鬱な香水に深く涵した剃刀』であると書いている。スパンクハッピーか!

Thinking of You

新国立劇場『やわらかい服を着て』(作・演出:永井愛、出演:吉田栄作/小島聖/月影瞳ほか、新国立劇場小劇場)

を観に行った。当日券ねらいで開演一時間前に行ったらすでに売り切れていたのでキャンセル待ちのために並ぶ。キャンセル待ちの人々の中では一番だった。結局まあよい席で観られた。内容は、うーん。すごく陳腐なところが目に付く感じではあるものの、男女の…

Good for nothing

『プラド美術館展』(東京都美術館)

に行った。無性に絵がみたくなって、平日の11時に行ったというのにとにかく混んでいた。ベラスケスとかルーベンスとかみられるのはいいのだが、あれは絵をみる環境ではないと思った。美術館というシステムについて思いをめぐらせた。あとゴヤはそんなに好き…

Lupin the Third