『審判』(原作:フランツ・カフカ,構成・演出:松本修,振付:井手茂太,音楽:斉藤ネコ,世田谷パブリックシアター)

を観に行った.なかなか素晴らしい上演であったと思う.というのも,自分はことあるごとにカフカはよく分からないと言い続けてきたが,これを観てなんか分かった気がした.からである.それは大したことだ.「そうか,その感じか」という感じだった.しかし,この,「その感じ」を,ああやって小説にするというのは,いったい,なんてことをするのだろうか.