鳥居明雄,1994,『漂泊の中世』ぺりかん社

読了.好きなこと,というか,こうありたい,という事柄があって,例えば,変な信仰を持たず出来るだけいろいろ疑ってかかって何にも寄りかからないようにしながら,ひたすら意志の力のみを根拠にして真善美を目指すというようなこと.なぜ意志かというと,欲望も動機も最終的な審級としてどうもあやしげな言い訳になりそうだからで,それだったらいっそ「無根拠に」ただ意志すればよいと思うからである.あとはやはり愛のある人が好きである.もとい,好きなのだなぁと,この本を読んで改めて気づかされた.すっかり忘れていた.しかし,「こうありたい」というイメージと,「こういう人が好きだな」というイメージが,極めて未分節なのはいかがなものか.まぁいいか.