『トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー』(彩の国さいたま芸術劇場大ホール)

を観に行った。トリシャ・ブラウンの過去の作品を上映するスペースが設けられていたので少し観たが、その時点ではまだなんとも。しかしいざ始まってみると、素晴らしかった。最初はトリシャ・ブラウン本人がソロで踊った映像の上映だったのだが、もうそんなに若くなさそうなのにすごくいい。動き一つ一つが流れるように美しく調和している。カンパニーの若いダンサーたちの踊りもすごくよくて、何だかヨーロッパ系のコンテンポラリーに比べるとだいぶのびのびしている印象を受けた。楽しそうだった。動きのヴォキャブラリーもものすごく豊富で、加えて身体自体がきわめて豊かである。ピナの反復強迫的な振付の射程から逃れ出ることに成功している。と言うと語弊があるかも知れないが、まぁいいや。席もセンターど真ん中の前から五列目だったので、いやー、最高でした。