『若者能』(目黒十四世喜多六平太記念能楽堂)

に行った.「演劇みたい」な能の上演は,翻って「能じゃないみたい」になるのであって,別に「能みたい」であることを死守すべきだとも思わないものの,しかし「演劇みたい」な能は面白くは感じなかったのであった.中途半端に型の中に情感を盛り込もうとすると,それはなぜだか普遍的なものには見えず,どうも卑近な物まねのように見えてしまうのである.