三島由紀夫,1982,『小説家の休暇』新潮社

読了.面白かった!強靱で柔軟な精神の発露という感じで,しかし,その強靱さと柔軟さは,良いことだったのかとも考える.弱いより強い方が良いとか,どういうことなんだろうな.三島には,そういえば,そういった意味で,欠損や弱味のゆえにべったりと癒着してしまってぐじゃぐじゃになってしまうというような他者は不在であるのではないか.そんなこともないのかな.