ルネ・ラルー監督,1987,『ガンダーラ』(音楽:ガブリエル・ヤーレ,フランス,カラー)

を観た.録画.あまりにスター・ウォーズナウシカに酷似しており,しかし,調べてみるとスター・ウォーズはもとよりナウシカよりも制作年代は後なので,ちょっとがっかりした.それにしても,「人はいかに生きるべきか」みたいなことが,いとも簡単に語られてしかも真剣に悩まれてしまうところがアニメであり漫画であるなぁと思うが,しかし実際,ひとはそんなことを真剣に悩みもするので,実人生が漫画で漫画が実人生なのであるという今日的位相において,その安直さはいかに主題化されうるというのか.とはいえ,その深刻さにもかかわらず,やはり安直なことというのはある.どこかで聞いたような,ありふれた言葉は,たいてい嘘だろう.そのどこかで聞いたような言葉に毒されるあまり,それが実感に漸近しているのだとしても,そんなものよりももっといいものだろう感情のディテイルは.だからまずは自分が,とことんディテイルを追求してみる.念のために.どこにも落ち着かず,たえず判断を先送りしている.