『東山魁夷展』(東京国立近代美術館)

に行った.東山魁夷の感じというのが,今の自分には(という問題なのかどうかはかなり怪しいが)何かちょっとつらかった.そこではなはだ失礼ながら口直しにと思って,常設展に行ったら,一点目が李禹煥で,再びはなはだ失礼ながら,ほっとした.東山魁夷は,途中の解説にもちらとかいてあった通り,形式の獲得に苦心している様子がよく分かり,なんだかその辺りがつらかったのかも知れない.形式は,別に経口摂取するわけではないが,喉から手が出るほどほしいものなのだということが,最近はよく分かるようになった.