『第五十回日本舞踊協会公演』(歌舞伎座)

に行った.種類を色々観られたのがなんと言っても収穫で,収穫と言えば最後に松本幸四郎が出てきたことなんかはまったく予期していなかったのであった.しかし隈取りなんかしてしまうと幸四郎だかなんだか初心者の遠目には全くよく分からないので,そのあたりは好ましいような気もする.しかし,相変わらず歌舞伎はよく分からないな.歌舞伎フリークにあちこち引き回してもらわないといけない.そして,歌舞伎を知ることはちょっとした目標である.というのも,歌舞伎という文脈を漂白してしまってしかるのちに日舞の身体性が云々みたいなことを言うのはやはり問題だろうと思うからだ.そういう意味では現在のコンテンポラリーダンスというのは「身体」とかそういう用語系が演者の方に過剰にフィードバックされていて,やや自家中毒気味なのかも知れないなとは思った.