『TOKYO LOOP』(制作:イメージフォーラム,音楽:山本精一,日本,カラー)

を観に行った.なかなかおもしろかった!現代美術や現代音楽は,その作品とうまくコミュニケーションできると,おもしろい.しかしやはり,コミュニケーションが出来ても作品がおもしろくない場合というのもあって,どうもその作品の世界観がナイーヴだと,やはりそれはおもしろくないのだ.という,以上のことは,意味論的,記号論的なレベルでの話である.そこから離れて,動く絵が視覚的に気持ちよかったり,色が綺麗だったりするというだけで,それは十分に素晴らしく,自分はそういうタイプのものもまた大好きなのである.それで,この『TOKYO LOOP』では,それぞれのレベルでおもしろいものとおもしろくないものがあって,まぁ結果的におもしろいものは引き立つし,よかったと思う.山本精一の音楽も(というか,音楽だけ切り離すことは出来ないけれど)素晴らしかった.