ジェームズ・アイヴォリー監督,1993,『日の名残り』(原作:カズオ・イシグロ,出演:アンソニー・ホプキンス / エマ・トンプソン / ジェームズ・フォックス / クリストファー・リーヴ / ヒュー・グラントほか、イギリス=アメリカ,カラー)

をDVDで観た。詩情とか心情とか、へりくだりではなく、よく分からないのだが、とにかくそんなものが気になるのはやはり「原作モノ」だからか。心理について説明が甘いというか説得力がないんじゃないか映画として、と思ったのもやはり原作が気になるからか。そこのところの説得力は役者の演技によって担保される部分が大きいのだろうが、またこの演技とかいうものが、へりくだりではなく、よく分からないのだ。アンソニー・ホプキンス自身の説得力はたいしたものだったと思うので、そこをいくとやはりシーンの構成の問題なのだろうか。役者はスクリーンに映らないかぎり説得も何もないもんな。あとあんまり関係ないけど先日流行通信を図書館で読んだら執事喫茶に行く企画があるみたい(気のせいかもしれないけど)で、どうなんだそれは。ところできっと自分はよい執事になると思う。