『友枝会』(国立能楽堂)

に行った。もっとも期待していた友枝昭世先生の花筐で不覚にもうつらうつらしてしまい、そして結局最後までぴんと来なかったのだった。さしあたって、あの舞台は素晴らしいものであったと仮定して、それをどうして自分が素晴らしく感じなかったのかについて考える。というようなことは結構日常的にやっていることであるが今回も同じ思考ルーチンだ。そして自分の感受性がまだまったく開発されていない、センスの鈍い部分があることを発見するのはいつも嬉しい。そう、「わたしクラシックって分からなくってー」みたいなことを言われても困る。どんどん思い込んだらいい。