Engels, F., 1884, Ursprung der Familie, des Privateigentum und des Staates: 西雅雄訳『家族・私有財産及び国家の起源』,1929,岩波文庫

読了。エンゲルス。タイトルどおり、家族と私有財産と国家の起源を相互に密接不可分な関係を持ったものとして論じている。階級闘争に男女間の闘争を絡めるその絡め方など、第二波フェミニズムマルクス主義フェミニズムなど懐かしい言葉が頭をよぎる。しかし我ながらどうしてこんな本を読んだのだろう。という気がしなくもないが、いや、なかなかどうして面白かった。どうでもいいが内容とは別にカタカナ表記がまた面白くて、現在「カール大帝」とか「シャルルマーニュ」とか呼ばれている人の表記が「カロロ大帝」になっていて、なんだかケロロ軍曹みたいでかわいいと思ったのだった。だが残念なことにwikipediaによればカロロなどとは読めそうもない。