沖浦啓之監督 1999『人狼 JIN-ROH』(原作・脚本:押井守、音楽:溝口肇、日本、カラー)

をDVDで観た。ふたたび念のため書いておくが、DVDは弟が借りてくるもので、弟のチョイスなのだ。自分で選んでるわけじゃあない。そしてこれはあまり面白い部類には入らないアニメであった。アニメというメディアの特性を活かせているとも思えない。話を分かりやすくするためにテーマとその表現というターミノロジーを採用するが、おそらくはテーマとその表現の関係についての考え方がおそろしくmatureではない作品であった。なにかむやみやたらな感じであって、わけがわからない。押井守の視線は(特に女性というか「女子」を見る視線が)会田誠を思わせる。何かといえば会田誠を持ち出しているような気もするが、まぁいいじゃないか。あとは些末なことだが(いや些末かどうかは分からないかもしれないが)声優がどうも。『東京ゴッドファーザーズ』は本当に声優が素晴らしかったことを思い出した。