田山花袋,1930,『布団・一兵卒』,岩波文庫

読了。初田山花袋。文章がわりとへたっぴだったり構成が意外とへたっぴだったり人物造形がいかにもへたっぴだったりした。読んだことがないってことでちょっとびびって、私小説に対しては今までなかなか攻撃的な態度を取ってきた(これはこれで変な話だ。食わず嫌い。)のだが、リアリズム文学のなかでは完全に相対化される存在であると分かって安心した。おそるるに足らず。しかしまぁもちろん評価すべき点がないではなかった。と物分りのいいことも書き足しておく。