『ヨロヨロン束芋』展(原美術館)

に行った。初めての原美術館束芋。最初はドローイングとかよく分からなかったのだけれど、インスタレーションをいくつもみるうちになんだかだんだん。繰り返しあらわれるモチーフ。手と足(というよりは指、とその付け根としての手、であって、手のひらや甲は問題とならない)、虫(とりわけ蛾)、花(とりわけ菊)、鶴や亀、生や性ではなく何よりも死(とりわけ自殺)、「にっぽん」、言葉(フレーズ)。どの作品も、彼女の持っている現象学的なリアリティなのだ、とひとまず思ってみた。高いクオリティと強度。素晴らしい。