三島 由紀夫,1952,『愛の渇き』,新潮文庫

読了。三島由紀夫はもともと好きだったが、しかしもっとも好きな作品かもしれない。ちがうかもしれない。もう少し経ってからまた思い出してみよう。主人公の心理の絶妙な屈折(と名づけられねばなるまい。表面的には。)が非常にたくみに描写されていて、小説の醍醐味と言っても良いだろう快感がある。