『5月文楽公演』(国立劇場小劇場)

の第二部を観に行った。演目は「義経千本桜」の椎の木の段、小金吾討死の段、すしやの段と、「生写朝顔話」の明石浦船別れの段、宿屋の段、大井川の段。どれもこれも大変面白かった!大夫、三味線、人形に関することとかはまったく寡聞にして知らないわけだが、とにかく人形浄瑠璃というメディアについては考えてみなければならないことがたくさんある。気がする。あの生々しさというか抒情性というか、は何だろう。もちろん人形があれだけニュアンスに富んだ動きをするということは凄まじいことで、何たるクオリティか、と驚愕もするが、しかしそのクオリティの高さだけでは説明できない効果が上がっているように思える。いや、おそらく人形についてだけ考えてもわからないことで、大夫と三味線によって謡われるものとしての浄瑠璃、を考えなければならないのだろう。うおー。