青年団『上野動物園再々々襲撃』(原作:金杉忠男、脚本・構成・演出:平田オリザ、紀伊国屋サザンシアター)

を観に行った。開演時間を三十分勘違いして走った。走った。夜の新宿を、雨の中ひた走った。それはともかく、役者陣が抜群の安定感で素晴らしい。脚本と演出についてはまぁ何だ言いたいことがないではないが、しかし総体としてウェルメイドであったことは間違いなく、幽霊が出てきちゃったり歌を歌っちゃったりするところで減点するというよりは、むしろそういうあからさまにしょうもないところがあるにもかかわらず瑕が最小限で済んでいるところをこそ評価すべきなのではないだろうか。まぁしょうもないところは本当にしょうもないんだけれど。