田中泯独舞『生理歩測』(東京都立戸山公園)

を観に行った。チンドン屋のみなさんの演奏から始まり、続いて田中泯が戸山公園を練り歩くというか練り転がるというかしながら踊りながら移動。素晴らしい!最初日向でねっころがっているところなんかあまりにも迫真のホームレスなのだが、最初の緩慢な動作からして素晴らしい。舞踏ってものはこうでなくっちゃ、と思わせるような、ことごとく「回収されない」動きであって、だからこそ語りにくいところも多いが、道程においてずっとつきまとっていた五歳くらいの子どもがいて、子どもがその辺を動き回っているのほど面白いものはないと常日頃から思っている自分が、子どもではなく田中泯を観てしまっているので、その動きの強度たるや推して知るべし。あ、開演前に公演でサッカーをしていた男子中学生たちが素晴らしかった。スポーツは凄い。そしてそれを超えてくる田中泯は凄い。