ポツドール『夢の城』(脚本・演出:三浦大輔、THEATER/TOPS)

を観に行った。何じゃこりゃー!とはならなかった。というのもまぁポツドール前々回の『ANIMAL』と非常に似ていると途中で思ってしまったからだが、しかしまぁそれにしても『ANIMAL』をあそこまで磨き上げられると凄い。今回は爆音音楽に逃げたりせず、凄い。そして「物語」というものに対する距離の取り方が絶妙。そう、『ANIMAL』は何だかんだ言って結局明確なストーリーがあったのに対して、今回『夢の城』は結局何も起こらない。そしてチラシにあったとおり、ラストは泣ける。凄い!何なんだ!あの終わらせ方とか、本当に大きな才能を目の当たりにした感じがする。岸田賞受賞後もとんがっている三浦大輔に乾杯。最近ずいぶんメディアへの露出が多いせいか、観客の年齢層がかなり高めにシフトしていたようだったが、ちゃんと舞台に向かい合わない限りは、評価しがたい作品であっただろう。