ルイ・マル監督 1958『死刑台のエレベーター』(撮影:アンリ・ドカエ、音楽:マイルス・デイヴィス、主演:モーリス・ロネ/ジャンヌ・モローほか、フランス、モノクロ)

をベータで観た。うーん。思ったほどマイルスの音が入っていなかった、ということで、映画としてはそれでよかったのだと思う。しかし異様に音楽と映画がマッチしていて、そのせいかマイルスがやたらとかっこよく聞こえた。ストーリーは面白いし、無駄なく素晴らしいカメラワークもあいまって、飽きさせない。物語の推進力が最後まで途絶えないのもよい。幕切れもよい。最後のジャンヌ・モローの独白は、うーん。泣けるっちゃ泣けるのだが。あの独白によって結局四人が(もしくはダベルニエを除いた三人が)同じ地平に立ってしまう気はする。だから何だと言われると困るが。まぁ面白かった。小説と同じで、映画もたくさん観ないと仕方ないと思った。