フランシス・フォード・コッポラ監督 1990『ゴッドファーザーPART III』(主演:アル・パチーノ/アンディ・ガルシア、アメリカ、カラー)

をレンタルのDVDで観た。第一作と第二作に比べるとどうしても「圧倒的な面白さ」みたいなものが足りない気がする。それはアル・パチーノが老け役だからかもしれないし(というか老けたマイケルがひたすら哀愁を漂わせているからか)、アンディ・ガルシアのオーラのなさかもしれないし、とにかくどきどきする感じがあまりにIとIIに比べて見劣りする。抗争の構図もパターン化されてきている気がして、どきどきしない。ローマ法王とか出てきても絶対に法王は悪者じゃないあたりで物語の安定感を担保するのは『20世紀少年』に似ていると思った。安直な手法だ。