『写真展・岡本太郎の視線』(東京都写真美術館)

の「特別鑑賞会」に行った。特別鑑賞会という名前だが結局は予想通りのオープニングで、しかも一度もその類のレセプションに行ったことがない身であるにもかかわらずあらゆる式の進行や話される内容や会席者の構成、行動に至るまでが全て予想できるものだったのには逆に驚かされた。ステレオタイプどころの話ではない。ちなみに写真展はなかなか面白かった。岡本太郎の『パリで知り合った写真家たち』という随筆に沿ってキャパやマン・レイ、特に多かったのがケルテスだったが、その辺りの写真家の写真が展示されている導入部分に始まって、途中コンタクトプリントが見られたりするのが非常に面白くもあり、文章の織り込み方などからして全体的に作品よりはキュレーションに重きを置いている様な展覧会であったのではないか。が、上の階でやっていた『植田正治:写真の作法』の方がさらに面白かった。