フランシス・フォード・コッポラ監督 1975『ゴッドファーザーPART II』(主演:アル・パチーノ/ロバート・デ・ニーロ、アメリカ、カラー)

を数年ぶりに観た。二回目の今回はDVDで。よく覚えているような色々忘れているような不思議な感覚を覚えたが、そんなことより何より、第一作ほどではないにしろ素晴らしい映画であった。観た直後は、ただひたすら「孤独」という主題を描かんがために撮られた映画であるような気がしていたが、しかし思い返してあのビト・コルレオーネのエピソードの挟まり方とかを考えると、むしろ南部アメリカ文学的なアプローチなのかと思えてくる。マイケルとビトと、交互に語られる物語の(ストーリーテリングの)巧みさは全く筆舌に尽くしがたいものがある。それぞれアル・パチーノとデ・ニーロの素晴らしい演技とあいまって(特にデ・ニーロは第一作のマーロン・ブランドとそっくり、というか非の打ち所がない感じで、途中からは画面に出てくる度になんだか少し嬉しくなったりした)、とにかく面白い。映画というメディアにおけるこういう「とにかく面白い」感じというのは『スター・ウォーズ』のシリーズとも通ずるものがあると思うが、まぁ多言は控えておく。