I Fall In Love Too Easily

スコット=ド・ワシュレー

駒場祭のまとめ。
最初は狂言『口真似』。素直におかしかった。可笑しい。太郎冠者はさすが音程がよくて、あのコントロールされた節がおかしみの感情と不思議な関係にあるように思えて不思議だった。その後『スコット=ド・ワシュレー来日展』へ。展示品自体は非常に面白くて、明和電機に売り込んでみたらどうかと思ったほどだが、展示空間自体がチープ感を払拭しきれていない仕上がりで残念。せっかくヒゲまで呼び出したのに。そのあとは写真。今回はちょっとロマンチシズムへの傾斜が感じられて、全体的に五月祭のほうがハードボイルドな感じで好きだった。そのあとはKaleidoskopischへ。映画を観る。というか映像つき朗読。ゼミの先輩が内在的批評をしていて感心した。映像があって朗読があるなら、まずは映像の持つ力と、言葉の持つ力、言葉が発話されるときに生まれる力、などについてどう考えているのかというところが問題になるのではないかと思うのだが、観た感じではあまり問題になっていないようだった。その上でこの三つの力(もしくはもう少しファクターは増えるかもしれないが)がどう影響しあうか、というところが勝負だと思うのだが。まったく内在的批評というのが身についていないのでどうしてもこういう話になってしまうのだが、詩のテイストが全体的にナイーブな感じであることとかについては、製作者はどう思っているのだろうか。その後バーで健康そうなお酒を飲む。色々な人やものや人とものやが相変わらずだった。