劇団地上3mm『落下傘―夏の終わりに師について考える一週間―』(坂口安吾「霓博士の廃頽」太宰治「駆込み訴え」川口典成「夕焼け先生についての一考察」,吉祥寺bar drop)

を観た.二回目.一回目よりも全然よかった.特に「ニジ博士」がとてもいい作品になっていて,観に行ってよかった.そうか,やっぱりグルーヴなんだな,と思った.最後にどかんと解決をつけてカタルシスを得ずとも,途中がうまく歯車が噛み合ってグルーヴしていると,最後詩情と共に余韻が残ればそれはとてもいい読後感である.「駆込み訴え」も,一段とよい作品になっていた.しかし,自分は演劇を観るときに,恥ずかしいような気持ちがして,役者の目というか顔をまともに見られないことが往々にしてあって,たぶんそれは役者の巧拙や遠近などもあると思うが,もっとちゃんと見ないといけないのだろうなと思う.演劇は基本的に何故かものすごく恥ずかしいことだ.