橋爪大三郎,1988,『はじめての構造主義』講談社

読了.すみません実は読んでませんでした.読んでない本をがんがん人に勧めていた.のは別にそれがそのまま悪いことではないだろうけれど.しかし,読んでみて,巷間言われるほどすんなり入ってくるわけでもないなと思った.とは言え良い本だと思うのでみんな読んだらいい.しかし,構造に対して主体の消失を指弾するのは構造主義以前の思想!という指摘は少々耳が痛かった.主体なあ.そういえば,昔日の自分は哲学ばかりしていて生活と恋愛をしていなかったが,最近は逆である.そういえば,実感に裏打ちされた思想が欲しいと思っていたこともあったことを思い出す.そういえば,恋愛をしたい,しなければならない,と思っていたこともあった.そのくらいしか,自分に出来ることはないと思っていたのだ.