『混じりあうこと、消えること』(作:前田司郎,演出:白井晃,出演:國村隼ほか,新国立劇場小劇場)

に行った.なかなか面白かった.『生きてるものはいないのか』はよく分からなかったのだが,この作品は,以前のような夢みたいな感じが全開で,テーマ的にもてんこ盛りなのにそこに無理がないところが神話のような趣でもあり,またそれを安易な方向に水路づけたりしない演出もまた良かった.役者も上手だし,良い公演だった.最後の最後は泣ける感じだし,欲を言えば,最後以外にも,途中にもっと詩情が豊かであったらよかったかとも思った.