『ムネモパーク』(構成・演出:シュテファン・ケーギ(リミニ・プロトコル),にしすがも創造舎)

を観に行った.たいへん面白かった!最後なんて,すごく泣ける.場所と記憶にまつわる事柄が,目の前の身体を媒介にして観客の想像のなかで立ち現れてくるというのは,これこそまさに演劇に他ならないのであって,電車の模型や映像の使用などのギミックを超えて,すぐれて演劇的な作品だった.ダンスのシーンも,ひとつひとつの振付が,決して役者の身体から遊離したものではなく,劇中で登場するものなので,これがまた泣ける.たいへんによく出来た作品だった.