『鍋島――至宝の磁器・創出された美――』(戸栗美術館)

を観に行った.はしごした.前者の静嘉堂の方は本当にめちゃくちゃなラインナップで,こんなに良いものばかり並べていいのだろうか,というくらいであった.主役の稲葉天目は先日朝日新聞の夕刊でも紹介されていたが,予想していた重さはなく,意外と軽やかである.そういう気持ちの良さみたいなものは,先日の長谷川等伯「松林図屏風」を思い出させるものであり,さて,いったいどれくらいの物事が,この軽やかさに到達することが出来るのか,と考えると,いやまぁあんまり出来ないのだろうけど.