『ブルーノ・ムナーリ-しごとに関係ある人出入りおことわり-』展(Shiodomeitaliaクリエイティブ・センター)

に行った.良い展示だった.やはり未来派を想起させるデザインが多いが,未来派っぽさのなかにも柔らかさがあり,それがよい.デザインもアカデミズムも音楽も演劇も(あともっと色々な諸々も),どこか,「問題」を探すところが勝負であるようなところがある.「問題」は,制約条件と言ってもいいし,問いであり先行研究であり歴史であり概念枠組みであり現状であり,要するにプロブレマティークということを,どのように措定するかで,半分くらいは成否が決まるように思われる.その,うまい問題構成を持ってくると,あとはそれにいかにうまい解を与えるかということになり,あるいは解など与えずに,その問題構成のあり方をより分節化してみることもまた業績になる.ブルーノ・ムナーリは,問いの立て方も答え方も,本質的で,かつユーモアがあり素晴らしい.板橋美術館の方も行きたかった.この日はその後,