Mead, George H., 1934, Mind, Self, and Society, from the standpoint of a social behaviorist, Chicago: The University of Chicago Press.(=1995,河村望訳『デューイ=ミード著作集6 精神・自我・社会』人間の科学社.)

読了。シュッツを読んだりミードを読んだり、ホントお前自我とか大好きだな!って感じだが、特にそんなことはない。それにしても「一般化された他者」とか「"I"と"me"」とか、概念として鮮やかだ。そしてこの本の白眉はなんと言っても訳者あとがきである。いきなりこれまでのミードの訳書をこき下ろしたかと思えば、かつての日本の社会学はレベルが低かったが不幸なことに今も変わらず低い、とか妙なレトリックを使ってむやみに攻撃的。何があったのだろうか。何もなかったのだろうか。