『ダンスセレクション2006』(シアタートラム)

に行った。田中さん、週末ダンスって感じだな。実は吾妻橋が少なくない数のブログで評判が悪く、「評価」ということについていまさらながら遅まきながら考えてしまったりした。好き嫌いというかまぁタームで言えば趣味の問題にぎりぎりまで還元しない態度と、積み重ねてきたコミュニケーション、感性を研ぎ澄まそうとする意志、などなどの自分の諸特性を省みればまぁいまさら考えることではないな、というくらいの強い姿勢でいたいものではあるが。とにかくこのダンスセレクション2006というイベントでは、面白いダンスは観られなかった。細かい感想はすでにほとんど同行者にぶちまけてしまったのでいまさら書く気がしないというか喋ると忘れるタチなので、忘れた。面白くなかったとはいえ、たとえば佯狂ということについて、とか、色々考える材料にはなった。ただし佯狂というのはテーマ系としては少し古いと感じる。おそらくコンテンポラリネスとは狂気の側にはなく、覚醒するしかない状況で局所的な思考停止に陥ること、そこでは誰もちっとも狂っていない。時代が移って眼を閉じることが出来くなったから眼を背けているのだ。