『さよならナム・ジュン・パイク展』(ワタリウム美術館)

に行った。なんだか結果的に駆け足でまわることになってしまったのだが、もう少しゆっくりすればよかった。一番ゆっくり見たのは衛星放送同時中継で坂本龍一とか三宅一生とかが出てる番組で、フィリップ・グラス・アンサンブルなんかの演奏が大変愉快だった。他にも山海塾やサムルノリなど、なんだかもう。そういう懐古的な趣味とは別に、ビデオアートなどの表現手法の有効性についても考えをめぐらせた。有効性なんて言っても、もはや有効でない、と言ってしまうことも出来るくらい過去のことではあると思うのだが、何か抽出できるものはあるはずである。ナム・ジュン・パイクのあの明晰さがほしい。