をHDレコーダーで観た(って言うのはなんだか妙だ)。居並ぶ人名のなかで監督だけはてなキーワードになっていないのが微妙なおかしみがあるが、まさにそんな感じの映画であった。サンダンス・NHK国際映像作家賞受賞作品らしいが、全然理由が分からん。「なんたら賞の受賞理由が理解できない」というこの汎的な現象についてはもう別に何も言わない、本当にどうでもいいって感じだ。要するにこの映画の映像的にすぐれた点と言われても皆目見当もつかない。映像的ということに限らなくても、映画としてほめるべき点が特に見当たらなかった。ひたすら街のカーブミラーを掃除してまわる親父、という設定に多少とも無自覚に心惹かれてしまった、その自分のメンタリティのまったく芳しからぬ帰結であった。