2006,『別冊宝島 最後のタバコ論争!』,宝島社

読了。「愛煙派vs嫌煙派」と銘打って、すれ違う二者の議論の歯車を噛み合わせてやる、という大変ありがたい御本であった。各論者が言っていることに特に目新しさはないものの、編集部の書く「地の文」には気になる部分が多い。ある程度頭の良い奴がこういうムックと割り切って優等生的なバランス感覚を意識的に演出しているのか、それとも無意識的にそうなってしまったのかというところがとても気になる(後者の可能性は低いと思うが)。あるいはそれはどちらでもいいのかどうか、がとても気になるのだ。そして、「たばこを、吸い始めから最後まで手をまったく使わずに吸い終わり、灰は落ちるに任せておく」という描写がある小説が何だったか、思い出せない。