クリストファー・サドラー / ロイド・プライス監督 2002『ウォレスとグルミットのおすすめ生活』(脚本:ニック・パーク / クリストファー・サドラー / ロイド・プライス、音楽:ジュリアン・ノット、イギリス、カラー)

を観た。NHKで放映したものの録画。十話オムニバス。我が熱愛するウォレスとグルミットシリーズの初期三作『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ!』『危機一髪!』の連続放映の合間に十話がコマ切れで挿入されるという放映形態は作品という概念に対して云々みたいなことを思ったが、しかしその三作の前ではこの『おすすめ生活』はどうしても見劣りがする。ので仕方がないとも思った。短編十話オムニバス、という形式上の特徴だけでは説明しきれないような、他三作とのテイストの違いが気になるなぁと思ったら監督がニック・パークではないのだった。単純なキャラクター志向のアニメ、という感じの仕上がりになってしまっているのが残念。むしろ他三作のプロットの素晴らしさが際立つ。それにしても欽ちゃんをウォレス役に起用したキャスティングの人は素晴らしい。球団のことは知らないが、ウォレス役の欽ちゃんは素晴らしい。