『P-ブロッインストアライブ』(青山ブックセンター本店)

に行った。P-ブロッを聴くために、ABCまで行ったのだった。そして、行ってよかった。全体的にアンサンブルに不安定さがあった(練習不足ではないか、と邪推)ものの、それでも大変に楽しかった。ミニマル風の一曲目、序曲らしい序曲であった二曲目、現代音楽らしい現代音楽であった三曲目(音楽をそのまま絵画にすると言うカンディンスキー、の作品「生き生きとした白」を、逆にそのまま音楽にしたと言う)と、なんともバラエティに富んでいた。後半三曲はCDに入っている曲で、前半に比べてどれも安定しており演奏面を見ても大変よい。特にお気に入りの「犬が行く」が演奏されたのはとても嬉しかったが、吠えなかったのは、あれは本屋だったからだろうか。二年前の門仲天井ホールで吠えまくっていたのが思い出された。代わりにというか何というかギャラリーの子どもが吠えていて、それへのメンバーのリアクションがまたよかった。というか、P-ブロッのメンバーが子どもと関わる仕事を多くしていることを自分が分かっているからか、子どもが大きな声を出しても安心していられてよかった。電車のなかで大きな声を出す小さい子ども(とその親)を冷たい目で見る大人はファックだ。とついついファックとか書いてしまうと全体的に幸福であったイベントがそうではなくなってしまいそうな気もするが、書いておく。