円満字二郎,2005,『人名用漢字の戦後史』,岩波新書

読了。漢和辞典編集者の著者が、戸籍の人名に使用可能な漢字の変遷を追った著作である。大変に構築主義的。個々のロジックにはところどころ甘い部分があるように思えなくもないが、もともとが社会学ディシプリンとは無縁であるため、それ自体は責められるべき点ではないだろう。むしろ構築主義系の社会学が持っているある種のスリリングな構図、その魅力、をほとんど余すところなく備えているという側面こそが賞賛されるべき。大変面白い本です。