押井守監督 1995『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(原作:士郎正宗、出演:田中敦子 / 大塚明夫 / 山寺宏一ほか、日本、カラー)

をDVDで観た。評判ほどの作品ではないと感じた。どうにもこうにも。もう少しちゃんと考えられることがいくらでもあるのにな、と思わせる説教臭いせりふのかずかず。オタクのボウヤたちには一定程度受け入れられるだろうが、ちゃんと考えていないという点においてそれはボウヤたちにとってのコンテンポラルな宗教である。オタクもボウヤも宗教も、どれも駄目というつもりは毛頭ないが、もうちょっとちゃんと考えてくれてもいいのにな。こんなオルタナティブ自己実現せずに、まっとうな正道を志向してほしいものだ。しかしこのストーリー構造には凄く既視感を覚えた。組織の内部で云々、組織同士が云々、みたいなことっていうのは、まぁうん。まぁいいや。