ロベール・ルパージュ作・演出『アンデルセン・プロジェクト《白井版》』(出演:白井晃、世田谷パブリックシアター)

を観た。映像の魔術師とか何とか言って大変うさんくさい感じではあったものの予定のない週末に予定を入れるためにチケットを取ってしまったのだがこれがなかなか面白かった。先日のヤン・プッシュ振付『MATCH』もやはり世田谷パブリックシアターで映像を売りにしたプログラムだったが、世田谷の見る目は確かだという気がした。映像を映すスクリーンが平面でなかったり、あるいは多少インタラクティブな要素を入れてみたりという技術的なことよりはむしろ劇中のどういう場面にどういう風に映像を組み込むのかという発想みたいなところに感心した。一人芝居だったが、白井晃はなかなか芸達者だった。あとは衣裳の早替わりが凄い。歌舞伎を髣髴。